NOTE~哲学的断章
NOTE~哲学的断章 <20> 白鳥静香著 自分が宇宙に与えた損失を罪というなら、 恐るべきことに、 謝って、相手が許してくれたとしても、 損害が宇宙から消えることは絶対にない。 自然界から罪が消えることは絶対にない。 だから私たちは超自然的なものを見…
NOTE~哲学的断章 <19> 白鳥静香著 宗教が神という無限なるものと関係することであるなら、 有限なるものに担える機能は有限なるものにまかせて、 宗教は、 無限なるものにしか担うことのできない機能を担えばいい。 倫理や、道徳は、 有限な世界の有限な…
NOTE~哲学的断章 <18> 白鳥静香著 現代は、 社会的機能(職業)の分化が進み、 宗教が倫理的機能や道徳的機能を担う時代ではなくなっている。 倫理的機能や道徳的機能は、 宗教よりも、 倫理学や法学、哲学、経済学などの学問の方が、 より高度に、 より専…
NOTE~哲学的断章 <17> 白鳥静香著 満たされれば知ろうとしなくなる。 できていると思うとやらなくなる。 完成していると思うと落ちる。 満たされてはならない。
NOTE~哲学的断章 <16> 白鳥静香著 職業が分化した現在、 かつて宗教が担っていた機能は、 ほかの職業が、 生きてゆく力は科学技術が、 規範は、倫理学や法学、経済学、 裁きは司法が担っている。 その方が宗教が担うより、 よりよいものを与えられるだろ…
NOTE~哲学的断章 <15> 白鳥静香著 歴史のはじめ、 まだ都市化も進んでおらず、 技術も未発達で、 人類の力が自然環境にたいして弱かったとき、 宗教は生きるための恵みや力を与えるという課題を担ったろう。 たとえば、豊作や、狩りの成功、 あるいは、戦…
NOTE~哲学的断章 <14> 白鳥静香著 学問とは、 互いに心をひとつにすることができず、 バラバラになってしまった人間が、 もう一度心をひとつにしようとする試みである。
NOTE~哲学的断章 <13> 白鳥静香著 知的であるとは、 自分の 意見に論理的な、 あるいは客観的な根拠を示すことができること。 意見を言うだけでは まだ知性や理性を働かせているとはいえない。
NOTE~哲学的断章 <12> 白鳥静香著 個々のものは不完全。 それはバラバラになったもの。 本当は、 宇宙はひとつのものとして見ることで はじめて美しいものかもしれない。 『尽十方世界是一顆明珠(じんじっぽうせかいこれいっかのめいじゅ)』
NOTE~哲学的断章 <11> 白鳥静香著 文明が進歩するということは、 職業が分化するということです。 逆に言えば、 歴史をさかのぼるほど、 職業があまり分化していないということにほかなりません。 ひとつの職業がいくつもの機能を同時に担っていたという …
NOTE~哲学的断章 <10> 白鳥静香著 キリスト教より数百年前に成立した ゾロアスター教が善悪二元論を唱えたのは、 国家が巨大化して、異なる成り立ちをした人々を、 つまり異なるルールや価値観を持った人々を統合するにあたって、 宗教は、 まず、善悪を…
NOTE~哲学的断章 <9> 白鳥静香著 ゾロアスター教は、善と悪とが相いれず争っているという、 単純な善悪二元論だが、 キリスト教は、 悪もまた、神のつくった世界において、 何らかの善なる役割を担っているという、 より積極的な善悪二元論である。
NOTE~哲学的断章 <8> 白鳥静香著 バレリーナにとっての善は体重を減らすことであり、 レスラーにとっての善は体重を増やすことである。 すべての目標にたいして善いことなど何もない。 ひとつの善によって、 すべてにあたろうとするのは思考の怠慢である。
NOTE~哲学的断章 <7> 白鳥静香著 許すことを学べ。 しかしその前に勝利することを学べ。 勝利していなくては許すこともできないのだから。
NOTE~哲学的断章 <6> 白鳥静香著 型(芸道などの)は宝。 型を身につけているということは、 自分のなかに、美を知を真理を持っているということ。 型は 宇宙的調和との接点。 自分が自分から出て星々の仲間になる。
NOTE~哲学的断章 <5> 白鳥静香著 美はきっと、 神様の愛情から、 神様が愛してくれていることから出てくるのです。 神様が存在をかけがえがないと思ってくれている、 そのかけがえがないという思いが 地上において美となるのです。 太陽が万物を光で照ら…
NOTE~哲学的断章 <4> 白鳥静香著 ルールは人と人とが協力しあうために決めるものだが、 人を安心させ、自由にするという目的も持っている。 道路交通法がなかったら恐くて運転できない。 道路交通法があるから安心して運転して好きなところへ行ける。
NOTE~哲学的断章 <2> 白鳥静香著 嫌いであるとか、喧嘩するということと、 愛している、いないは別なこと。 嫌いであったり、喧嘩していながら、 愛しているということもある。 嫌いであるということと、 協力しないということとも別。 嫌いであったり、…
NOTE~哲学的断章 <1> 白鳥静香著 協力することの出来たものが強い。 協力しあうことが人類の唯一の強み。 資本主義は競争だが、 協力しあうことの競争をしている。 戦争もまた、より多く協力しあった方が勝つ。 その協力は国内の協力もだが、外交的な協力…
NOTE~哲学的断章 まえがき 白鳥静香著 私はものを考えるとき、 ノートにメモをしながらものを考えます。 書きながらものを考えると、 自分の思考を視覚化することができて、 色々なことに気づくことができるのです。 考えがまとまると、 私は自分のノートを…